ボビンから樹脂モールドまでワンストップ
ボビン巻きのコイルは、巻線だけでなくボビンの精度や強度も求められ、生産性を左右する要素にもなります。PRONECはタイ工場に日本製の樹脂成形機を導入し、現地エンジニアとオペレーターが日本品質のボビンなど樹脂製部品の製造にあたっています。また防水性や耐震性を高めるために、後工程で樹脂モールドすることも可能です。
こちらも試作や小ロットから大量生産まで対応できます。まずは先行量産品で小ロットでテストし、将来的に量産をする場合などもぜひ当社にご相談ください。巻線のコイルだけでなく、ボビンや後工程の樹脂モールドも合わせて量産化可能で、より歩留まりの高い生産ができるように、当社の技術を設計にフィードバックできます。
通常ならコイルメーカーと樹脂メーカーをハンドリングする御社の手間が大幅に合理化できます。また量産化のノウハウは、コイル製造に加え樹脂設計にもあります。当社はこのノウハウも活かすことができます。
自社保有の樹脂成形機でボビンにも対応
一般的なボビン巻きのコイルや樹脂モールドするコイルは、コイルメーカーと樹脂成形メーカーを自社でハンドリングして、製造する必要があります。つまり2社のスケジュールや生産量、輸送や経理関係の調整をしなければなりません。しかしPRONECならワンストップで、特殊形状のボビンコイルから防水や防振用の樹脂モールドコイルの製造が可能です。
当社はタイ工場に自社製の巻線機を導入しているほか、日本製の樹脂の射出成形機を導入しています。またエンジニアやオペレーターは生産機械に熟知しております。日本の営業所でお預かりした御社の設計やデータをタイ工場に送るだけで、後はタイ工場で樹脂成形からコイル巻きまで一貫して生産が可能です。御社がハンドリングするのは私たちPRONECのみで、製造途中のスケジュールや生産数、輸送や経理関係の手間が省けます。
現地には日本人スタッフが常駐し、日本との連携や品質管理を行っています。御社がタイ工場に人員を派遣することなく、品質管理はPRONECの日本基準で担保されますので、樹脂成形の精度や信頼性も日本製と変わりありません。
敷地面積17,600平方mの中には、中央建屋に巻線工程や樹脂成形工程も併設しています。これにより生産性のない「移動時間」を最小限に抑え、生産効率を上げ生産コストを抑えることができます。
PRONECならコイルと樹脂成形工程をまとめられるので、スケジュールだけでなく経理関係も合理化できます。
防水仕様などの樹脂モールドした製品までワンストップ
コイルを利用する場所によっては、ボビンにコイルを巻いた後の特殊加工が必要になる場合があります。例えば水回りや屋外で使う場合には、防水するために樹脂モールドする必要があります。また自動車部品や医療機器などでは、耐震用にモールドして巻線のほつれを防止する必要があります。振動によっては樹脂モールドするだけでなく、エポキシで固めるだけで済む場合もあります。場合によっては製品に取りつけるための固定部やネジ穴を設けたいという場合もあるでしょう。このようなときにもPRONECに蓄積されたノウハウを御社が活用できます。
ボビンに巻いたコイルを後工程で樹脂モールドした製品。防水性を求められるもの、医療や自動車など耐震性を求められるものまで対応できます。
また後工程がしやすい、後工程を確実に行うためのボビン形状や大きさ、スタート・エンド線の位置なども関わってきます。御社の求める性能と形状を第一にしつつ、これらの生産性のノウハウをPRONECがご提案できます。そのほかにも基板実装用ピンを圧入したり、巻線とは別にリードをつけたりといった後加工も全てタイ工場内で対応可能です。このため御社が樹脂成形工場とのスケジュール調整などを行う必要は一切ありません。後工程の樹脂加工もタイ工場内部で行いますので、御社には完成品をお届けできます。
スタート・エンド位置から終端のツイスト巻線加工まで
巻き始めのスタート位置、巻き終わりのエンド位置の指定も自在にできます。コイルがほつれないようにシリコンボンドなどで固定したり、樹脂で固定したりすることもできます。またコイルの巻線とは別にリード(より)線をつけたり、スタートとエンドの両端をツイストして強度を高めたりするなどの加工も可能です。
径の細い導体の場合、スタートとエンド線をツイスト巻線加工することで、強度を高めたコイルを製造できます。御社のアッセンブリ工程での歩留まり改善などにもご協力できます。
まとめ|ワンストップでボビン・モールドの樹脂成形に対応
一般的にはコイルはコイルメーカー、ボビンや後処理の樹脂加工は専門メーカーに依頼する必要があります。しかしPRONECなら、工場内に巻線機と射出成形機などの生産機械を導入しているので、ワンストップでボビンコイル、モールドしたコイル、基板実装用のリードつきコイルなどの製造が可能です。
2社の生産工程を弊社だけで済ませられるので、スケジュールなどの生産管理だけでなく、経理関係も大幅に合理化できます。
また創業以来に培ってきたノウハウはあるので、量産化する場合の設計へのフィードバックが可能です。電線の太さや形状、スタート・エンド位置といったコイルに関することから、ボビンの樹脂成形といったノウハウもご提供できます。
御社の求める性能と形状のコイルを、巻線とボビン、後工程の3面からサポートし、より生産性が高く、安定供給ができるコイルを製造できます。しかも小ロットから月産100万個オーダーの大量生産にも対応できるスケーラビリティをPRONECは持っています。