
こんにちは、コイル製造・販売のプロネックです。
今回は、コイルの設計・購買担当の方に向けて、射出成形機を活用した「コイルのオーバーモールド」について解説します。
「コイルの耐久性を上げたい」「防水仕様にしたい」「組立工数を減らしたい」——そのような課題をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
オーバーモールドとは
オーバーモールドとは、コイルなどの部品を樹脂で包み込む成形技術です。コイル全体を覆うことで、耐久性・絶縁性・防水性を大幅に向上させることができます。
電子機器の小型化・高密度化が進む中、コイルには以前にも増して高い信頼性が求められています。水・薬品・温度変化といった過酷な環境下でも安定動作する製品設計において、オーバーモールドは有効な選択肢のひとつです。
主な適用目的
- 耐久性向上:樹脂で覆うことで外部環境の影響を受けにくくなり、過酷な条件下でも安定動作が可能になります。
- 絶縁性・安全性向上:コイル同士や他部品との接触を防ぎ、絶縁性を強化することで安全性も向上します。
- 防水・耐環境性能:水や湿気、粉塵からコイルを保護するため、屋外用途や車載用途にも適用できます。
オーバーモールドのメリットとデメリット
オーバーモールドの導入にあたっては、メリットだけでなくデメリットも正しく把握した上で検討することが重要です。
主なメリット
【課題】 【オーバーモールドによる解決策】
コイルが壊れやすい → モールドで保護
組立工数が多い → 一体化で削減
品質のばらつき → 成形で安定化
主なデメリット
- 金型が必要なため、初期費用が高額になる
- 形状変更のたびに金型修正が発生する
- 製品形状にある程度の制限がある
コスト面の負担や形状制限が設計のネックになる場合もあるため、求める性能・生産予定数量・製品ライフサイクルを考慮した上で判断することをおすすめします。
プロネックのオーバーモールド対応力
「どんな環境で使うか」によって、最適な樹脂材料は変わります。
プロネックでは PP・PBT・PA6(PA66)・PPS 等を主に使用しており、耐熱・耐薬品・耐衝撃などお客様の要求する性能に合わせて適切な樹脂を選定します。
また、以下の体制・設備により、設計段階からトータルでサポートします。
- ワンストップ対応:
巻線から成形までを一貫対応。コスト・納期・品質を同時に改善できます。 - 試作から量産までの一貫体制:
試作から量産へスムーズに移行可能。量産を見据えた設計へのフィードバックも行います。 - 柔軟なカスタム対応:
複雑形状や特殊仕様にも対応可能。治具設計からの提案も強みです。 - 設備ラインナップ:
竪型成形機(20〜50t)と横型成形機(50〜80t)を保有し、製品形状に合わせて最適な設備を割り当てます。
まとめ
コイルのオーバーモールドは、単なる「保護」にとどまりません。
✔ 製品寿命の延長
✔ 品質の安定化
✔ 組立工数の削減
これらを同時に実現できる、設計段階から取り入れたい技術です。
コイル設計・製造工程に関するお悩みや、品質要求の高い案件についても、まずはお気軽にご相談ください。ご相談・お見積りのご依頼は、WEBお問い合わせフォームよりどうぞ。