【品質を守る】PFMEA教育で強化するプロネック・タイ工場の工程管理

従業員のFMEA教育の様子

こんにちは、コイル製造・販売のプロネックです。
今回は、プロネック・タイ工場における従業員教育の取組みとして、定期的に実施している FMEA(主にPFMEA)教育 についてご紹介します。

製品品質を安定して維持するためには、設備や検査体制だけでなく、「人の理解度」や「判断力」も重要な要素です。プロネックでは、外部講師による専門的な教育を継続的に実施し、現場力の底上げに取り組んでいます。

不具合を未然に防ぐためのFMEAとは

FMEA(Failure Mode and Effects Analysis:故障モード影響解析)は、製品や製造工程に潜む不具合の可能性を事前に洗い出し、リスクを評価・低減する手法です。製造業を中心に広く活用されており、品質・安全・信頼性を確保するための重要なリスクマネジメント手法として位置づけられています。
FMEAを実施する主な目的は以下の通りです。

  • 不具合(故障モード)の未然防止
  • 重大事故やクレームの予防
  • 設計・工程上の弱点の可視化
  • 改善活動の優先順位付け

プロネックが重視するPFMEA教育の内容

FMEAには大きく2つの種類があります。

DFMEA(Design FMEA)

設計段階で実施し、構造・材料・機能・仕様などを対象にリスクを評価

PFMEA(Process FMEA)

製造工程を対象に、加工・組立・検査・作業方法などのリスクを評価

プロネックでは、特にPFMEA(工程FMEA)に重点を置き、製造現場に直結する教育を行っています。
教育では、以下の基本手順を理解し、実務に落とし込むことを重視しています。

  1. 対象工程の明確化
  2. 工程・作業内容の洗い出し
  3. 想定される故障モードの抽出
  4. 影響(Effect)の評価
  5. 原因(Cause)の特定
  6. 現行管理(予防策・検出方法)の確認
  7. リスク評価(S・O・D)
  8. 改善策の立案・実施
  9. 再評価・見直し

特に、現場で起こり得る作業ミスやばらつきを具体的に想定し、机上の空論で終わらせない点が教育のポイントです。

リスク評価(RPN)と最新の考え方

FMEAでは、以下3つの指標を用いてリスクを数値化します。

  • S(Severity:重大度):影響の大きさ
  • O(Occurrence:発生度):起こりやすさ
  • D(Detection:検出度):見つけやすさ

RPN(リスク優先数)= S × O × D
RPNが高い項目から優先的に改善を進めます。

また近年では、RPNだけでなく重大度(S)を最優先で捉える考え方(AIAG-VDA FMEA)も主流となっており、プロネックの教育でもこうした最新動向を取り入れています。

教育を通じて得られる効果と注意点

FMEAを正しく理解し運用することで、以下のような効果が期待できます。

  • トラブルの予測力向上
  • 属人化しにくい工程管理(チームでの共有)
  • ISO 9001 や IATF 16949 にも有効なリスク管理

また、形式的な書類作成で終わらせないことも重要です。数値付けの根拠を明確にし、設計変更・工程変更時には必ず更新する運用を徹底しています。

まとめ|教育を通じて「品質をつくり込む」プロネックの取組み

プロネックでは、FMEA教育を通じて製造プロセスに潜むリスクを事前に把握し、品質や信頼性の向上、不具合や事故の未然防止につなげています。設計段階から量産工程までを見据えた品質づくりにおいて、「人」と「仕組み」の両面から支える体制が、プロネックの強みです。コイル設計や製造工程に関するお悩み、品質要求の高い案件についても、ぜひ一度ご相談ください。
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