
こんにちは、プロネックです。
今回は、弊社がコイルの品質を維持するために活用している「検査設備」についてご紹介します。コイル製品は、電気特性と外形精度の両面で非常に厳しい要求があります。そのため、材料受入から最終検査まで、多様な測定器を用いて品質確認を行っています。
弊社が保有する主な検査設備は次の通りです。
- ミリオームハイテスタ(抵抗値測定)
- LCRメータ IM3536(インダクタンス測定)
- 抵抗計
- 絶縁抵抗試験機
- 絶縁耐圧試験機
- インパルス試験機
- デジマチックハイトゲージ
- 高精度デジタル測長機
- デジタルマイクロスコープ
- 画像寸法測定器
- 投影機
- 温湿度試験機
これらを組み合わせることで、電気特性、寸法、耐電圧性能など、コイル品質を構成する複数の特性を多角的に評価する体制を整えています。
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画像寸法測定器の活用
プロネックの外形検査において、中核となる設備が「画像寸法測定器」です。非接触かつ高速で測定でき、量産品の寸法管理に非常に適した測定機器です。
● 画像寸法測定器とは?(基本原理と特徴)
画像寸法測定器は、カメラ・レンズ・照明と画像処理ソフトを組み合わせ、撮影した画像から長さ・幅・角度・半径などの寸法を算出します。
ピクセル数を実寸に変換し、短時間で高精度の測定が可能です。
主な機能
- 長さ・幅・厚みの測定
- 距離・角度・半径の自動演算
- 外形の自動OK/NG判定
- エッジ検出・輪郭抽出
- 倍率・歪み補正
使用分野
電子部品、樹脂部品、金属加工部品、PCB検査、研究開発など幅広く利用されています。
● 空芯コイルの寸法測定で確認するポイント
空芯コイルは寸法のばらつきが性能に直結するため、以下の項目を重点的に測定します。
- 内径(幅・長さ・R)
- 外径(幅・長さ・R)
- 巻き始め/巻き終わり線間の距離
- 多角形コイルの辺の間隔
- 仮想中心線からの距離指定
これらは組付け性・電気特性の双方に影響するため、精密な測定が必要となります。
● 内径R・外径R測定が難しい理由(エッジ判断のズレ)
空芯コイルは金属加工品のような完全な平面ではなく、銅線の巻き重ねによって微細な段差が生じています。
そのため、測定器がエッジ認識を行う際、
- どの位置を輪郭として認識するか
- 段差による影の影響をどう排除するか
といった設定が測定精度に大きく影響します。
光の当て方(照明角度・強度)や、エッジ抽出のアルゴリズムの選択など、非常に細やかな調整が必要です。
● 自動プログラムでは測定精度が不十分な理由
画像寸法測定器には自動プログラム生成機能がありますが、プロネックでは使用していません。
理由は次の通りです。
- 自動設定ではエッジ認識が甘くなり、良品を不良と判定する可能性がある
- 光条件・形状特徴を適切に理解した設定ができない
- 微小寸法のばらつきを吸収できず、量産検査に不適
そのため弊社では、測定精度を最優先し、全て手動で測定プログラムを最適化しています。
これにより、外形寸法の合否判定を安定化させ、量産時の品質変動を抑制しています。
まとめ|高精度測定でコイルの品質を守ります
プロネックでは、画像寸法測定器を中心とした検査設備の活用により、
- 寸法の安定した管理
- 組付けトラブルの予防
- 測定結果の再現性向上
- 量産立ち上げ時の品質変動抑制
を実現しています。
今後も、より高い精度と安定供給のために、測定プログラムや検査体制の最適化を続けてまいります。
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