材料と製品の管理方法|品質を支えるプロネックの取組み

電線(銅線)保管用の棚

こんにちは、プロネックです。
弊社タイ工場では、コイルおよびコイルAssy製品の製造にあたり、さまざまな材料を調達・保管しています。
今回は、材料の受け入れから倉庫での保管、完成品の保管まで、品質を安定的に維持するための管理方法についてご紹介します。

材料の受け入れ手順

品管部門によるAQL方式での受入検査

タイ工場では、海外から輸入した材料・タイ国内で調達した材料を問わず、すべての材料を入荷時に**AQL方式(合格品質水準:Acceptable Quality Limit)**で受入検査を実施しています。

AQL方式とは、製品の抜取検査において統計的に品質の合否を判断するための方法です。
「不良率がこの水準以下であればロットを合格とする」という基準を定め、全数検査が難しい場合にロット全体の合否を判定するために用いられます。JIS規格(Z9015-1)に準拠し、ロットサイズや検査水準に応じて抜取数や許容不良数を決定します。不良数量が許容範囲を超えた場合はロットアウト(不合格)となり、材料は受け入れ不可となります。その際は、代替品のご提供をお願いするか、ご要望に応じて弊社で全数選別を行い、選別費用を含めた対応を実施します。

材料保管の流れと管理方法

検査合格後のラベル管理と倉庫保管

受入検査で合格した材料は、材料保管倉庫に移動します。
この際、以下の情報を明記した管理ラベルを発行し、各箱や梱包袋に貼付します。

  • 材料名・品番
  • 受入日
  • Invoice番号
  • 使用する製品名
  • 入荷数量

ラベル貼付後、定められた棚に保管。
”FIFO(先入れ先出し)”の原則を徹底するため、棚の配置や入出庫ルールも明確にしています。

電線(銅線)保管用の棚

電線(銅線)保管用の棚

完成品の保管方法

最終検査後の倉庫移動とFIFO管理

製造現場での検査を経た後、品管部門による最終検査が完了した製品は、完成品保管倉庫に移動します。
こちらも材料と同様にFIFOを徹底。棚の後方から新しい製品を格納し、前方から取り出すことで、常に古いロットから出荷できるように管理しています。

完成製品保管用の棚

完成製品保管用の棚

出荷梱包済み製品の保管棚

出荷梱包済み製品の保管棚

プロネックでは受注生産方式を採用しているため、完成品は倉庫に長期間保管されることはなく、出荷予定に合わせて梱包・出荷されます。

まとめ

今回は、タイ工場における材料の受け入れから出荷前までの保管・管理方法をご紹介しました。
プロネックでは、AQL方式による受入検査、FIFOの徹底、ロット単位での材料管理などを通じて、安定した品質を維持し、お客様に安心してご依頼いただける体制を整えています。コイル・コイルAssyの品質管理・製造に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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