空芯コイルの生産を支える!プロネック自社製巻線機の強みとは?

自社製巻線機のイメージ

こんにちは、コイル製造・販売のプロネックです。
今回は、弊社が保有する自社製の空芯コイル巻線機についてご紹介します。
「空芯コイル」は、スマートフォンや医療機器、カメラなど、身近な製品にも広く使われています。特に設計・製造段階で試作から量産までを見据える企業様にとっては、安定した品質と効率的な生産体制が求められる部品です。

本記事では、空芯コイルの基本から、弊社設備の特徴、そして量産対応のメリットまで、専門家として分かりやすく解説いたします。

空芯コイルとは?

空芯コイルとは、その名の通り成型品やコア(磁性体)を使用せず、銅線のみで形成されたコイルのことを指します。形状は丸型・小判型・四角形・多角形など多様で、設計自由度の高い部品です。英語では “Bobbinless Coil” や “Air Coil” とも呼ばれています。

弊社では、主に熱風融着線を用いて空芯コイルを製造しています。熱風を当てながら巻線することで、銅線の融着層が溶け、隣接する線同士が一体化する構造です。

空芯コイルは、FPC(フレキシブルプリント基板)や成型部品などに固定した後、半田付けで結線されることが多く、電子機器全般に利用されています。

プロネック自社製「空芯コイル巻線機」の特長

プロネックでは、自社で開発した空芯コイル巻線機を活用し、安定した品質・高効率な量産体制を実現しています。以下、主な特徴をご紹介します。

1. 全自動巻線で高い生産性

銅線をセットし、条件設定が完了すれば全自動でコイルを巻線します。数量もあらかじめ設定可能で、製造ライン上に組み込んで、次工程へスムーズに投入することも可能です。
定期的な抜き取り検査により品質を維持しています。

2. サーボテンション制御で安定品質

巻線中にかかるテンション(張力)は、コイルの性能に直結します。弊社ではサーボテンション制御を採用することで、巻線時のテンションをほぼ一定に保ち、形状や性能のばらつきを最小限に抑えています

3. 製造ライン上に設置可能なコンパクトサイズ

巻線機自体がコンパクトで、製造ラインに直接設置できるサイズ感です。そのため、他の工程との連携が容易で、生産体制をスムーズに構築できます。

自社製巻線機

作成中の巻線機

工場見学で理解が深まることも

実は、空芯コイルの製造方法を理解されているお客様は多くありません。
工場で実際に巻線の様子をご覧いただくと、その構造や特性、製造上の工夫について「初めて理解できた」というお声をよくいただきます。

巻線の仕組みを見ていただくことで、製品の信頼性や応用可能性を実感していただけるはずです。見学のお申し込みもお気軽にどうぞ!

まとめ|空芯コイルの試作・量産はプロネックへ

空芯コイルの試作や生産をご検討中の皆さま、プロネックでは自社開発の全自動巻線により、安定した品質と高効率な生産を実現しています。
海外工場にてコイル生産を検討されているお客様も、弊社のタイ工場で小ロットから量産まで柔軟に対応が可能です。

ご見学のお申込みや各種お問い合わせはWEBお問い合わせフォームから、お気軽にご相談ください。